自戒の茨
P67~
<PCハンドアウト>P69,70
【PC1】
PC1の暗示
あなたは不思議な光景を幻視する。
あなたは1人、薄暗い城の中を進んでいる。城の奥、目的の一室に辿り着くと、そこには見目麗しい姫が眠っていた。
呪いに侵された彼女は、決して目覚めることが無い。彼女を目覚めさせるため、あなたはここまで来たのだ。
あなたの【任務】は、眠り姫を眠りから目覚めさせること、だ。
PC1の真実
君は王子の役割を与えられている。眠り姫を目覚めさせ、物語をハッピーエンドに導くことこそが君の役目だ。
しかし、物語の眠り姫は王子のキスで目覚めるという。任務とは言え、初対面の女性にキスをしなければならないのだろうか。
この真実が公開されたとき、マスターシーン「眠り姫の目覚め」が発生する。
また、決戦フェイズで怪物の特殊効果1つが無効化される。※1
この真実が決戦フェイズ開始時までに公開されなかった場合、マスターシーン「目覚めぬ姫」が発生する。
トリガー:眠り姫を目覚めさせる合言葉を知り、眠っている姫に告げる※2
※1 特殊効果【茨の護り】が無効化される。
※2 「日向陽子」に対して「歌っていい」という言葉をPC1がかけることでトリガー達成となる。
【PC2】
PC2の暗示
部屋の片づけをしていたあなたは、古い絵本を見つける。『いばらひめ』
懐かしさから何とはなしに絵本を開いたあなたは、中身を見て驚いた。絵や文字が原型もわからないほどにぐちゃぐちゃに歪んでいる。
そのとき、親神の声が響く。
ある絶界が、「いばらひめ」の物語に影響を与え始めている。
このまま歪みが進行すれば、「いばらひめ」という物語そのものが消えてしまうかもしれない。
歪んでしまった話を、元の形へ戻さなければ。
あなたの【任務】は、いばらひめの物語を元に戻すこと、だ。
PC2の真実
親神はさらにこう続けた。
物語とは、正しい道を進んでこそ本来の物語としての存在を確立できる。
しかし、道を外れてしまえばそれは物語たることすら叶わない。
今、絶界と「いばらひめ」の物語の繋がりは強くなっている。
その為、正しい道から逸れてしまった絶界の影響を、「いばらひめ」そのものも強く受けてしまっているのだ。
もはや、この物語は本来の「いばらひめ」ではない。
しかしだからこそ、と親神は続ける。
絶界が物語そのものに関与し始めたように、物語もまた、絶界に影響を与えることができるのではないだろうか。
今ならば、”物語を書き換える”ことで絶界を変質させることができるかもしれない。
いっそその絵本に、あなたが望む展開を書き込んでみたらどうだろう。
この真実が公開されたとき、ボーナスマスターシーンが発生する。
トリガー:運命の輪の覚醒段階の合計が7以上になる
【PC3】
PC3の暗示
あなたは不思議な光景を幻視する。
あなたはライフルを構えている。銃口が向く先には、あなたが討つべき存在がある。
それが一体何なのか、あなたにはわからない。
しかし、必ず打ち倒さなければならない相手なのだ。
その強い想いだけは、確かにあなたの中で燃えていた。
あなたの【任務】は、標的となる怪物を倒すこと、だ。
PC3の真実
君は狩人の役割を与えられている。武器を手にした君は、荊の城を作り出した魔女を打ち倒す。
だが、眠り姫の物語に狩人など登場しただろうか。
しかし、予言は確かに君が狩人だと示している。
この真実が公開された場合、PC3は1度だけ乱戦ラウンド開始時に本体もしくは公開済みの脅威1体に対して攻撃を行うことができる。
攻撃は、武器による攻撃、もしくは条件を満たしている攻撃の術式のみ使用可能である。
通常通り命中判定やギフトに必要な判定を行い、成功すれば対象にダメージを与えることができる。
また、この攻撃で行動済みにはならない。
トリガー:自分の属性の領域の覚醒段階が3以上になる
【PC4】
PC4の暗示
あなたは不思議な光景を幻視する。
目の前に、嘆き悲しむ多くの人々の姿がある。人々を前に、あなたは声を上げた。
「悲しまないで、大丈夫です。私の祝福がまだ残っております。姫は死ぬのではありません、眠りにつくのです。
そしていつの日か、王子のキスによって目覚めるでしょう。」
あなたの特別な力によって、悲劇への道は僅かな希望へと変わった。
あなたの【任務】は、祝福の力で仲間を助けること、だ。
PC4の真実
君は妖精の役割を与えられている。
妖精は、魔女の呪いに抗うことのできる不思議な力を持っている。物語の中の、3つの祝福のように。
だが、どうやら眠りの呪いは既に果たされているようだ。
ならば、妖精の役目とは?この特殊な力は、どこで使ったら仲間の助けになるのだろう。
この真実が公開されたとき、そのシーンにおける霊力判定に+1の修正が加わる。※3
トリガー:いつでも公開できる
※3 真実公開を戦闘中に行った場合は、効果の適用は1ラウンドとする。
<マスターシーン ミドル戦闘「魔女」>P77
戦闘前描写例
「去れと、言ったはずだ」
再び、あなたたちの脳裏に声が響く。その声からは、確かな敵意が感じられる。
「刻限だ。力づくで、消えてもらう」
黒い霧が、魔女の姿を形作る。その手に赤い光が灯る。もはや、彼女に対するどんな言葉も意味を為さないだろう。
"≪ミドル戦闘開始≫"
戦闘後描写例
魔女が倒れ伏す。
ふと気づくと、窓から明るい光が差し込んできている。見れば、城を覆っていた茨が跡形もなく無くなっていた。
これで、帰りはあの狭い茨の道を通らなくて済みそうだ。※13
※13 茨が護っていたのは、城内に居た魔女だ。魔女が倒されれば護る対象がいなくなるので、役目を終えて消えてしまう。
<エネミーデータ 「茨姫」>P84
3.あなたにも死の呪いを
Lv.2 攻撃 判定:技術 タグ:"呪い"
威力2D6-2、攻撃値+1、耐久度10、防御値-1
【糸車の針】この脅威によってダメージを受けたPCは、変調「臆病3」を受ける。